群馬県と長野県の境界に位置する毛無峠は、標高1,823mの天空の秘境として知られています。この地には、山肌に木々がなく荒涼とした風景が広がり、まさに「未開の地グンマー」と呼ばれるにふさわしい場所です。本記事では、そんな毛無峠の魅力とアクセス方法、歴史について詳しく紹介します。
毛無峠とは?
毛無峠は、長野県上高井郡高山村と群馬県吾妻郡嬬恋村の境目に位置しています。群馬県側は荒涼かつ殺伐とした雰囲気ですが、長野県側には豊かな緑が広がっており、まさに天空の秘境です。名前の由来は山肌に毛(木)がないことからきています。
この地には、破風岳や御飯岳といった山々があり、遊歩道が設けられています。ドライブやツーリングで訪れる人々が絶景を楽しむ人気スポットです。
毛無峠の歴史
毛無峠の周辺は、明治時代までは原生林に包まれていました。しかし、大正時代に入り硫黄の採掘が始まると、周辺の木々は燃料として伐採され、硫黄採掘で発生するガスで枯れ果ててしまいました。これが毛無峠の荒涼とした風景の原因です。
この地域には小串鉱山があり、最盛期には2,000人以上が暮らしていました。しかし、1937年に大きな地滑りが発生し、精錬所が火災に見舞われ、多くの命が失われました。現在、鉱山跡は立ち入り禁止となっていますが、遠目に眺望することができます。
毛無峠へのアクセス
毛無峠へのアクセスは、車での移動が最も便利です。関越自動車道渋川伊香保ICから約2時間のドライブで到着します。群馬県側からアクセスする場合、万座ハイウェイを経由して万座温泉を抜け、さらに山道を登っていきます。
ネット上では、ガードレールのない道が延々と続くように描かれていますが、実際にはその道は数十メートル程度です。草津方面からもアクセス可能ですが、天候や火山の状況によって通行止めになることがあるため、万座ハイウェイからのルートが安全です。
毛無峠の見どころ
毛無峠の見どころは、荒涼とした風景とともに、小串鉱山跡や破風岳、御飯岳などの山々です。特に、破風岳の雄大な姿や毛無山の焦茶色の錆びた鉄塔は、一度見たら忘れられない光景です。
遊歩道も整備されており、トレッキングや散策を楽しむことができます。雲海や朝焼け、秋の紅葉など、季節ごとに異なる絶景が広がり、観光客だけでなくフォトグラファーにも人気のスポットです。
まとめ
毛無峠は、群馬を代表する秘境の一つです。ネットの口コミでは「ヤバい秘境」として知られていますが、実際に訪れてみると、ドライブしやすい道や美しい景色が広がっており、安心して楽しむことができます。トレッキングや写真撮影にも最適な毛無峠で、ぜひ一度その絶景を堪能してみてください。
基本情報
住所:長野県上高井郡高山村高井
駐車場:あり(無料・約20台)
アクセス:
車 関越自動車道渋川伊香保ICより約2時間
電車 車でのアクセスをお勧めします